フェスマップ2024

海外フェス一覧2024にあるフェス開催地をマップ上にまとめました。

フェスマップ

国別フェス数

*集計対象:moQo編集部が収集した952のフェス/中止のフェス除く 最終更新日:2024/10/04

収集したデータで最もフェス開催数が多い国はイギリスでした。ロンドンをはじめとして様々な都市で開催されています。会場は公園やファームのような広大なエリアが確保できる場所が多く、複数会場の場合はホールとライブハウスのほか、ホテルやバー、レストランなども利用されています。ジャンルはロック/ポップス/インディーズ/EDM/フォークが多いようです。

2番目に多いのはアメリカで、州で見るとカリフォルニアが最多の46でアメリカ国内では合計で42州+1(ワシントンD.C.)での開催が確認できました。ジャンルはロック/ポップス/EDM/カントリーが多いようです。

ヨーロッパはイギリスのほか、次点でフランス、3番目にドイツの順で多く開催されています。

国と開催月

*集計対象:moQo編集部が収集した952のフェス/中止のフェス除く 最終更新日:2024/10/04

開催月は4-8月の期間が最盛期となっています。アメリカは9-12月の開催も発表されており、長い期間のうちいずれかの州でフェスが行われていることになります。季節が逆転する南半球では中南米は3月に集中し、オーストラリアは北半球とほぼ同時期の開催となっています。

開催月と気象条件

開催に好条件の月ってあるの?

ということで上記の表を基に月別平均気温月別平均降水量をまとめました。

観測データを長期間取得できた地点は1991-2020年の30年間の平均値(気温/降水量ともに)

月別平均気温

単位:℃

月別平均降水量

単位:ml

ヨーロッパの月別平均気温は、6〜9月の時期に屋外で過ごしやすい15.0〜30.0℃の範囲の地点が多くあります。月別平均降水量は年間を通して100mlを超える地点は少ないですが、気温が高いと降水量も多い傾向が見られます。

実際ヨーロッパの開催時期は5〜8月が多く占めていますので、こういった気象条件を考慮している可能性があります。

季節が北半球とは逆の、南半球にある南米ではLollapaloozaが3月に開催されています。平均気温は1〜2月が年間を通してピークとなっていますが、暑さを考慮して気温が落ちてくる3月が好条件とされたのでしょうか。アルゼンチンとブラジルは平均降水量の多い時期なのが気になります。

アメリカは西海岸のサンフランシスコ、この地点は5〜10月まで平均降水量がとても少なく、平均気温は年間を通して大きな差がありません。気温と降水量とは別に湿度が暑さの質に大きく関係してきますが、降水量がほぼなしということはカラッとしていて日差しは強いが日陰にいると涼しい、と予想できます。フェスには好立地ということになります。

またアメリカの東側の観測地点としてアトランタを選択しましたが平均降水量は多く、年間で上下の波も小さいことに驚きました。平均値のため、実際年によってはそこまで多くない結果になる月もあると思いますが、今年は無事に晴れるといいですね。平均気温は西側と比べると7月に9.3℃もの差がありました。日本もそうですが海側と内陸では気温差が大きく生じるようです。

開催月と気象条件、多くのフェスは夏頃の気温で開催されていることがわかりました。ある時期にフェスが集中する理由として、各国が別国のフェスの時期に合わせることでアーティストへのオファーがしやすい/アーティスト側もツアーができるという利点がありそうです。フェスの歴史を辿れば「この日しかない!」と意味のある日にしていることもありそうです。