アメリカのボストンを拠点とする3ピースバンド・Horse Jumper of Loveが、8月16日に5枚目のアルバム『Disaster Trick』をリリースする。
包容力のあるスロウコアでオルタナ寄りのメロディと、Dimitri Giannopoulos (vo/gt)が切り取った日常のひとかけらを詩的で感傷的に綴った歌詞がマッチしている。ギターでの派手なプレイはないものの、じわじわと聴かせるディストーションの感触が心地良い。
MVも公開中。
Horse Jumper of Loveのここ数作は深みのあるスロウコアで感情の激しさが抑えられていたが、静と動のダイナミクスが楽しめる今作のサウンドではギアを1つ上げたような「攻め」の曲が並ぶ。彼らのルーツには、My Bloody Valentineや2023年に30年ぶりに再結成・新作リリースを果たしたボストン出身のDrop Nineteensの存在が大きく関わっており、現在も若手バンドにも影響を与えているDrop Nineteensは、活動期間がわずか5年(リリースからは3年)と短い中で多くのシューゲイザーリスナーの間で愛されたバンドとなった。1stアルバム『Delaware』はアメリカより先にヨーロッパで成功を納め、ライブではRadioheadやThe Cranberriesがオープニングアクトを務めた、伝説のシューゲイザーバンドとして知られている。このバンドの再始動が少なからずHorse Jumper of Loveへ刺激を与えたであろう。
特に人気の高い曲が、Drop Nineteens – “Winona”
プロデュースとエンジニアはAlex Farrarで、これまでWednesday / MJ Lenderman / De Souza / Snail Mail / Waxahatchee / Fust / Truth Club / Squirrel Flower / Hotline TNTなどを手掛け、確実にリスナーの耳に届いており、2020年代の重要な音楽シーンの一端を担う。
今作には、Alex Farrarに関連するアーティストがレコーディングに参加している。
Wednesdayのボーカリスト・Karly Hartzmanが “Wink”、“Today’s Iconoclast”、 “Wait by the Stairs” 、“Heavy Metal”の4曲にボーカルで参加。同じくソロでも活躍するWednesdayのギタリスト・Jake Lendermanが“Snow Angel” と“Curtain”の2曲にギターで参加。
アメリカのインディーフォーク・Squirrel FlowerことElla Williams が “Snow Angel” と“Lip Reader”の2曲にボーカルで参加。カメラマンのMaria Gelsominiが “Heavy Metal”にシンセで参加。
Horse Jumper of Loveは7月15日から10月にかけてアメリカツアーがスタート。ツアーはDIIV、Babehoven、Teethe、Villagerrr、Guitar、Sour Windows、Shallowater、Truth Club、Joyerらと共演する。
|| Horse Jumper of Love
2013年にアメリカ・マサチューセッツ州・ボストンで結成されたバンド。メンバーはDimitri Giannopoulos(vo/gt) / James Aloyseus-Charles Doran(dr/perc) / John Theodore Margaris(ba/cho/piano)からなる3人組。2016年に1stアルバム『Horse Jumper of Love』をリリース。所属レーベルはRun For Cover Records。
|| Release Information
2024年08月16日リリース
『Disaster Trick』 / Horse Jumper of Love
- Snow Angel
- Wink
- Today’s Iconoclast
- Word
- Lip Reader
- Wait by the Stairs
- Heavy Metal
- Curtain
- Death Spiral
- Gates of Heaven
- Nude Descending
label : Run For Cover Records
format : digital / cassette tape / Vinyl
FEATURE | 2024年海外フェス一覧(随時更新)
FEATURE | 2024年海外フェス出演回数上位アーティスト