オランダのガレージパンクバンド・L.A. Sagne、EP『II』をリリース

オランダのガレージパンクバンド・L.A. Sagneが、6月14日にEP『II』をリリースした。

エッジの効いた声が突き刺さる。2分を超える曲が1曲もない。あっという間に5トラックが流れた。パンクの中でポップとオルタナティブが重なる瞬間が引っかかる。

2022年にシングル『Out Of My Way』をリリースし活動を開始した彼ら。同年にアルバム『L.A. Sagne』をリリース後からはライブ活動、2023年11月からは今回のEPに向けて新曲を公開していた。

引っかかる部分、その答えはメンバーがそれぞれガレージパンクではない音楽活動を並行していることにあった。各個人が充実した活動の傍らに自分の言葉あるいは誰かの代弁として直接的な言葉で感情をぶちまける場所が必要と感じたのだろう。しかもメンバーが誰もやっていないガレージパンクなのが清々しい。チラチラ覗かせるポップさや不穏なコードが聴きやすさにも繋がっているのだが、それぞれのキャリアの作品を経てまた聴き直すとその職人技に驚かされるし面白味が出てくる。

各メンバーの活動状況は以下のとおり。

|| Member’s Another Project

ボーカリストのTara Wiltsはオルタナティブロックバンド・Cloud Cafeのギター・ボーカルとして活動している。L.A. Sagneでのシャウトとは打って変わってこちらでは自然体で相当なギャップがあり新鮮。Cloud CafeはBig Thiefの『Masterpiece』にあるギターサウンドが好きな人におすすめ。

ベーシストのJoost van Eckはマルチ楽器奏者で、60’sサンシャインポップのThe Sunset Societyのソングライターとしても活動。カリフォルニアの夏のビーチを連想させてくれる、コンセプチュアルな音楽プロジェクト。

ギタリストのLazlo RogierはミックスエンジニアのPim Van StrienとBROKEBOY.WAVとしても活動。他のアーティストプロデュースやギターとサウンドトラックを融合した曲を制作している。ギタリストとしてもプロテストソング・オランダ音楽のシンガーソングライター・Sophie Straatなどのレコーディングやライブに参加。

ドラマーのMartin Brummelkampはロックバンド・The Brahmsを経て、FloortjeとPepjin van der Kooy兄弟によるオルタナティブロックバンド・Alison’s Fallのドラマーとしても活動。ドラム講師もしている。

|| L.A. Sagne

オランダ・アムステルダムを拠点に活動。メンバーはTara Wilts(vo)、Joost van Eck(ba)、Lazlo Rogier(gt)、Martin Brummelkamp(dr)の4人組。2022年6月・1stシングル『Out Of My Way』でデビュー。所属レーベルはGeertruida。ジャンルはgarage-punk。

|| Release Information

2024年06月14日リリース

『II』 / L.A. Sagne

  1. Kids Online
  2. Inexpensive Seafood
  3. Junkle
  4. HAHAHA
  5. Berlin

format : digital/vinyl